![バッティング。ポップフライを打ち上げる場合の対処法3選。](https://grassbaseball.com/wp-content/uploads/2020/04/naiya-1-800x450.jpg)
ポップフライ
もっとも何も起こらないプレーだと思います。
特にチャンスの場面でこれを打つことはご法度ですね。
相手投手を助け、味方打線の士気も大きく下がることだろうと思います。
ポップフライを防ぐためには何をしなければいけないのでしょうか。
とにかく大事なことは、バットがボールの下をくぐらない。
ということだと思います。
一流のバッターはわざとボールの下を捉えて、長打を狙ったりできるわけです。
しかし、普通の打者はそれが出来ません。
だからこそ、答えはシンプルでボールをなるべく芯で捉えることです。
今回はこれを前提として、ポップフライを防ぐ方法を3点ほど提案させていただきます。
ポップフライを防ぐには原因を探る必要がある
ポップフライになるのは、原因があるからですね。
では、その原因とはどこにあるんでしょうか。
まず大前提として
ヘッドが下がる。
ここにあると思います。
ヘッドの下がりは、バッターの意識しないところで起こります。
だからこそ、「芯で捉えた!」と思っているのに実際はボールの下っ面を叩き、内野フライになるわけです。
以前僕も取り掛かってやりました。
ヘッドを下げない工夫。
やってみて思ったことは、
ヘッドが下がらないように意識すれば強い打球も打てるようになった。
ということで、これは意外な収穫でした。
ポップフライが減る=芯で捉える確率が上がる
ですから、これはある意味当然のことです。
しかし、バッティングでは当たり前のことが出来ていない。
という場合も多かったりします。
ポップフライになる要因1.力み過ぎている
![](https://grassbaseball.com/dageki/wp-content/uploads/2020/04/kinii.jpg)
力みはポップフライを増長する要因になりそうです。
肩に力が入れば、その分始動が遅れます。
それによって、ボールの球威に負け、内野フライになったり、あるいは内野ゴロになったりしますね。
バッティングでは肩の力を抜くことが基本です。
これはいつ、どんな場面でも意識すべきであり、本当に良いバッターとはどんな時でもリラックスした状態で臨めるものです。
肩の力を抜くにはどうすればいいのか?
僕が意識していることを一つ紹介します。
それは、
ノックを打ってあげる感覚で打席に立つ。
ということです。
身内にノックを打つ時。肩に力って入りますか?
![](https://grassbaseball.com/dageki/wp-content/uploads/2020/04/noku.jpg)
多分、入らないと思います。
「へーイ!サード!」とか「ヘイ!ライトォ!」
みたいな感じで、基本リラックスして打つはずです。
で。この感覚がバッティングをする時にいい感じであり。
肩の力を抜けばその分、余分な力を使わなくて済むので、ボールもしっかり見えますね。
それによって、ボールのコンタクト率も上がります。
各ピッチャーにも使える万能感。
遅いボールを投げるピッチャーが来たときは、そのまま
ノックを打つ感覚でやればいいし。
速いボールを投げる奴が来れば、ボールを捉えることだけに集中すればいい。
色んな投手に対応できる、オススメの心構えです。
注意。ホームランが出始めたら
元々の打ち方で本塁打が出れば、この打ち方でも、ホームランが打てます。
脱力にこそ、飛距離が伴います。
しかし、ホームランが出たら無意識に人は力み始めます。
そうなると、またポップフライ病が再発してしまいます。
大事なことは、遠くに飛ばすではなく
とにかく捉えること。
です。肝に銘じ打席に入ること。
ポップフライになる要因2.打撃フォームに難がある。
先ほど、ポップフライになる打ち方はヘッドが下がっている。
と書きました。
バッティングフォームでヘッドが下がっていた場合どうすれば良いんでしょうか。
スイングの方向(ベクトル)を意識する
僕がやっていたのは、スイングの方向を意識する。
ということでした。
スイングのベクトルを意識している人は少ないと思います。
でも3塁ファール側に向かっていたバットのベクトル。
これをピッチャー・センター方向に向けて振ることで、ヘッドが寝ないで立ったまま最後まで振り抜くことが出来ます。
ちょっと大げさに言えば、ピッチャーにバットを投げるような感じですね。
言葉で言っても説明が難しいので、参考までに。
吉田選手。柳田選手。
二人ともアマチュアの人間では真似できないほどの怪物です。
しかし、参考になるとことはあると思います。
両選手とも、スイングの方向はセンター方向です。
体を開かずに、センター方向にバットを振ることによって、あらゆる方向に強い打球を飛ばせるわけですね。
ポップフライになる要因3.苦手なコースがある
バッターにはどれだけ練習をしても、打てないコースがあります。
そして、さらにそれを掘り下げてみると。
- 空振りするコース
- フライになるコース
- ゴロになるコース。
みたいな感じで、分けられます。
打てない所には手を出さない
これが良いですね。
きっぱりとあきらめることが大事です。
打てないコースは打てないんです。
そもそも、自分の得意コースを知らない人が多数
というか、そもそも
自分の打ちやすいコース。
これを考えていない人が、多いんじゃないでしょうか。
ただ何も考えずに、漠然と打席に立っている人は多いと思いますね。
とはいえ、自分の得意なコースを知っていたら打撃はすごく有利になります。
データなしのぶっつけ本番
なぜなら、草野球や高校野球のアマチュアはデータなしで基本的に勝負します。
嫌いなコースを狙って投げてくる投手はあまりいません。
だから、2ストライクまで自分の好きなコースを待っておけば、打率を稼ぐことはすごく簡単になるんです。
自分が打てる箇所。
これを、知っておきましょう。
配球の鉄則として、基本的に若いカウントはアウトコースが多いです。
でも、アウトコースが苦手なのにそこを打っても仕方ありません。
- 失投で内に入ってきた、甘い真っ直ぐ。
- やや高めに浮いたスライダー。
これらは狙いどころ。
逃さず打てるようになれば、バッターとしての実力はそれなりに高いものと言えるでしょうね。
最後に。バッターの実力以外で
さて。
ここまで、ポップフライを直すための方法を書いてみました。
しかしそれ以外にも、原因はあるかもしれません。
例えば、バッターの実力範囲外に原因があるかもしれませんね。
それについて、少しだけ考えてみます。
バットを変えてみるということもアリかもしれない
![](https://grassbaseball.com/dageki/wp-content/uploads/2020/03/shutterstock_678842350.jpg)
重いバットを使えば、それだけヘッドが下がりやすくなります。
したがって、ポップフライが増える。
「全然、扱えている」
と自分で思っていた代物も実はそんなことはなかった。
ということだってあり得ます。
すこしでも重いバットを使って遠くに飛ばしてみたい。
という欲望はあると思いますが、そういった欲望を取り払って、
バットを軽いものに変えて様子を見てみる。
っていうのも、僕は一つの手段だと思いますね。
道具に頼るって感じで、あまりいい気はしないかもしれませんが、野球は結果のスポーツですからね。
単純にスランプかも?
ポップフライにはスランプが原因ということもあると思います。
この場合は、
適当になること。
これが、解決策になると思います。
スランプになると、ついつい考えすぎてしまいますが。
考えすぎると、さらにスランプに陥り、負のスパイラルに陥ります。
そういった時に、もっとやらないとと思って、頑張りすぎると延々と抜け出せず。
大きな挫折を生み出します。
そういった時こそ、適当にガス抜きをすべきなんだと僕は思っていますね。
要は、打撃から離れ別のことをしてみるということですね。
軽くキャッチボールをしてみるとか、いいんじゃないかと思います。
バッティングは奥が深い
上の通りですね。
本当に奥が深い世界です。
上達に近道はありません。
だからこそ、1つ1つ治していくという強い意志。
これが大事になると思います。
ポップフライだけでなく、ぼてぼてのゴロ、三振を量産してしまう人でも。
兎に角、修正してみよう。そう思って地道に取り組んでいくことこそが、次のステップに上がる上での最短距離なんだと思います。